個人事業主の方
飲食店を経営しているAさん
Aさんは、会社を辞めて父が経営している飲食店の引き継ぐことになりました。当初は、父親の時代からの馴染みにお客さんが固定客として通ってくれたので順調でしたが、近所に競業する業種のチェーン店が出店してしまい、若い世代のお客さんをすっかりとられてしまいました。そのため、売上げが大幅にダウン。生活費も出ない月も出てきてしまい、運転資金の借金も銀行からは断られてしまったため、消費者金融から借り入れて何とかやってきましたが、借金の総額が500万円を超えてしまい、毎月の返済する金額を捻出できる程の売上げが見込めなくなってしまいました。
自己破産をお勧めします。
店を手放さざるを得ませんが、一度リセットをするべきです。もっとも、個人事業主の場合は、毎年の確定申告がきちんとなされていなかったり、経理が雑なままですと、管財事件となる可能性があり、同時廃止の場合よりも費用が余計にかかることになります。
接骨院を経営しているBさん
Bさんは、接骨院を経営しており、その技術に定評があるため経営は安定していました。
ところが、業者に勧められた株の信用取引で大損をしてしまい、借金をしてまで損を取り戻そうとした結果、1000万円以上の借金を抱えてしまいました。
本業の接骨院は、順調なのですが、このままですと毎月の借金の返済に追われてしまい、今後の生活の展望が見えません。
個人再生をお勧めします。
個人再生の場合は、借金が最低5分の1に圧縮されます(最低弁済額は100万円です)。Bさんの場合は、1000万円の5分の1である200万円に圧縮され、3年以内での分割払いでの返済で支払うことができます。本業の接骨院から定期的な収入が見込まれるのであれば、3年以内に総額200万円の返済であれば、十分に支払うことが可能でしょう。